投資をしていると、「この会社の業績は良いはずなのに、なぜ株価が下がっているんだろう?」と不思議に思うことがありますよね。特に、一生懸命分析して買った銘柄が大きく下落すると、不安になったり、どうすればいいか迷ってしまったりするのではないでしょうか。
この記事では、そんな株価下落の裏にあるかもしれない「機関の空売り」という仕組みを、投資初心者の方にもわかりやすく解説します。空売りの仕組みから、株価が下がる理由、そして空売りが続くわけではない理由まで理解することで、不必要な不安を感じることなく、冷静に投資判断ができるようになります。
こんにちは!しきねこです!
現在、私は「実践編」記事にまとめている投資方法で、2ヶ月ほど個別株投資をしています。
詳細は「実況中継」記事を見ていただければと思いますが、成績は今のところ順調です。
しかし、中には-18%近くまで下落している銘柄もあり、その銘柄の業績を見ても、そこまで悪くないこともあります。
そういったときに私はよくYahoo!ファイナンスの掲示板で他の方の反応を確認します。
※掲示板の内容を投資の判断基準にすることはありませんが、あくまで興味本位です。
掲示板を見ていると「機関の空売りが~」という内容をよく見かけます。
投資初心者の私は「機関の空売りってなんだ?」と思うわけです。
そこで、私なりに調べたことを、ここにまとめておきたいと思います。
機関の空売りとは?仕組みをゲームで解説
空売りとは「高く売って、安く買い戻す」こと: 株価が下がると予想して、先に株を売って後で買い戻すことで利益を狙う方法です。
ゲームソフトの例で分かりやすく:
- 友達からゲームソフトを借りて、5,000円で売ります。
- 後日、同じゲームソフトが3,000円に値下がりしたときに買い戻します。
- 借りた友達に返すと、差額の2,000円が利益になります。
機関投資家が大量に行うのが「機関の空売り」: 証券会社やヘッジファンドといった大きなお金を動かす機関投資家が、何十万株という単位でこの空売りを行うことで、市場に大量の売り注文が発生し、株価が一時的に下がりやすくなります。
空売りで株価が下がる理由と注意点
「売り注文」の増加が株価を下げる: 株価は「買いたい人」より「売りたい人」が多くなると下がります。機関の空売りによって売り注文が急増すると、株価が大きく下落する要因になります。
個人投資家の不安が連鎖を招く: 株価の急落を見た個人投資家が「まずい、売らなきゃ!」と連鎖的に売り注文を出すことで、さらに下落が加速することがあります。
空売りは「一時的」なもの:
- いつか必ず買い戻す必要がある: 空売りで売った株は、借り物なので、必ずいつか買い戻して返さなければなりません。
- 株価下落がずっと続くわけではない: 企業の業績が良ければ、空売りによる一時的な下落の後、株価は持ち直すことが多いとされています。空売りが原因で、永久に株価が下がり続けるわけではないと覚えておきましょう。
機関はどこから株を借りる?
証券会社や個人投資家から: 証券会社が保有する株や、個人投資家が「貸株サービス」を利用して預けている株を借りて空売りを行います。知らず知らずのうちに、あなたが持っている株が空売りに利用されている可能性もあります。
日本証券金融会社(日証金)から: 機関投資家は、日本証券金融という専門機関から株を借りることもできます。空売りが急増すると「逆日歩」という追加コストが発生することもあります。
まとめ
「機関の空売り」とは、大きなお金を動かす機関投資家が株を借りて売ることで、短期的に株価を下げる行動です。
今回のブログ記事は、私が実際に投資をしていて「なぜ業績が良いのに株価が下がるのか」という疑問から調べた内容をまとめたものです。
空売りは株価に一時的な影響を与えることがありますが、企業の長期的な成長力には勝てないことが多いでしょう。株価が下落したときこそ、冷静に企業の本質的な価値を見極めることが、個人投資家にとって重要だということを学ぶきっかけになりました。