【検証】四季報プロ500は本当に「儲かる」のか?成績公開

アイキャッチ13_夏号実践報告 セミシステム売買の考察

いよいよ明日9月18日は、多くの個人投資家が待ち望む「会社四季報プロ500 2025年秋号」の発売日です。

新しい号への期待に胸を膨らませる、この高揚感は格別ですよね。
「今回はどんな有望株が載っているだろうか」
「自分の保有銘柄はどう評価されているだろうか」

そんな期待と共に、多くの人が抱く一つの大きな疑問。
それは「四季報プロ500を信じて投資すれば、本当に儲かるのだろうか?」というものでしょう。

この記事では、その疑問に一つの答えを提示するため、私がこの3か月間、「2025年夏号」を実際に分析・実践した投資結果を、一切ごまかすことなく、正直にすべて公開します。

先に結論を言うと、私の成績は市場平均に負けました

しかし、この記事を最後まで読んでいただければ、その敗因と、次に来る秋号からが「本当の戦い」である理由をご理解いただけるはずです。

【驚愕】四季報プロ500夏号の実力。平均パフォーマンスは日経平均超え!

まず、私個人の話の前に、夏号に掲載された「注目500銘柄」全体が、この3か月間でどれほどのパフォーマンスを上げたのかを見てみましょう。

これは、もし夏号発売直後に全500銘柄を1単元ずつ購入していたら…というシミュレーション結果です。

四季報プロ500夏号 掲載銘柄全体のパフォーマンス

  • 単価合計(6月下旬時点):313,458
  • 現在値合計(9月17日時点):352,106.5
  • 損益率:+12.3%

驚くべきことに、+12.3%という素晴らしい結果を叩き出しています。

では、同時期の市場全体の動きを示す日経平均株価と比較してみましょう。

同時期の日経平均株価

  • 6/30終値:40,487.39円
  • 9/17終値:44,790.38円
  • 上昇率:+10.6%

つまり、四季報プロ500夏号の注目銘柄群は、好調だった日経平均すらも上回るパフォーマンスを上げていたのです。

この事実だけでも、「四季報プロ500に掲載されている情報は、市場平均を超える価値を持つ可能性が高い」と言えるのではないでしょうか。

ただし、ここで一つ注意点があります。上記の損益計算は、四季報プロ500に「記載されている株価」を基準にしています。実際に私たちが雑誌を購入して証券会社のアプリを開いた時の「リアルタイム株価」とは、少しのズレがあることは補足しておきます。

【現実】私の投資結果は+5.65%。市場平均に惨敗した全記録

さて、お待たせしました。 四季報プロ500全体が素晴らしい結果を残す中、私の個人成績はどうだったのか。 その現実を、下の集計表とともにご覧ください。

四季報夏号実践結果

私自身のポートフォリオ結果(6月下旬~9月17日)

  • 投資額合計:21,751円
  • 現在評価額:22,980円
  • 損益率:+5.65%

結果は、+5.65%
プラスで終えられたことは素直に嬉しいですが、先ほどの結果と並べてみると、その差は歴然です。

  • 四季報プロ500平均:+12.3%
  • 日経平均:+10.6%
  • 私:+5.65%

まさに惨敗です。

「四季報を分析して投資したのに、なぜ市場平均にすら勝てなかったのか?」
当然、そう思われるでしょう。

この残念な結果には、明確な理由があります。

個別の銘柄で言えば、6088シグマクシスHDは、購入後の下落に耐えきれず損切りとなりました。また、7014名村造船は、購入タイミングが遅れてしまい、高値掴みのような形になった結果、マイナスで終わっています。

しかし、より根本的な敗因は、私の「銘柄選定ルール」そのものにありました。

なぜ負けた?分析の「スタート地点」に理由があった

では、なぜ市場平均に大きく劣後してしまったのか。
根本的な理由は、私の「銘柄選定ルール」がまだ試作品(プロトタイプ)段階だったことにあります。

「どういうこと?」と思われるかもしれません。
私は、「再現性のある自分だけのルール」を作りたいと考えています。
そのために、まずは過去の四季報を分析し「その後大きく株価が伸びた銘柄にはどんな共通点があったのか?」を探る必要がありました。

そして、今年の夏号から銘柄選定を始めようとした際、分析の元データとして手元にあった一番直近の過去号が、たまたま2022年秋号でした。

そこで、まずは「仮のルール(プロトタイプ)」を作る目的で、2022年秋号を分析し、そこから導き出した条件で今回の夏号の銘柄を選んでみた、というのが今回の投資の背景です。

結果として、2年前の相場環境を基に作られたルールは、現在の相場とは完全にマッチせず、市場平均に負けるという結果に終わりました。

つまり、今回の+5.65%という結果は、「最新の四季報情報」を「分析の第一歩として作った仮説ルール」で選別した結果なのです。
これでは、四季報プロ500のポテンシャルを最大限に引き出せなかったのも当然です。

本当の戦いはここから。秋号からの新戦略

今回の結果は、決して満足のいくものではありませんでした。
しかし、この失敗から得られたものは非常に大きいと考えています。

  • 分かったこと①: 四季報プロ500の情報自体は、市場平均を超える力がある。
  • 分かったこと②: 銘柄選定ルールは、相場環境に合わせて常にアップデートする必要がある。

そして、これらの学びを踏まえ、明日発売される秋号から、私の投資戦略は新しいフェーズに入ります。

これまでは、「過去の号」を分析してルールを作ってきました。
明日からは、「最新の夏号」を分析して見つけ出したルールを使い、「最新の秋号」の銘柄で勝負します。

つまり、情報の鮮度とルールの鮮度を完全に一致させるのです。
この銘柄選定方法の本当の力が試されるのは、まさにこれからです。

今回の敗戦は、いわば本番前の壮大なデータ収集。
この悔しさをバネに、次の3か月間、新しい戦略で市場に臨みたいと思います。

まとめ

今回の記事では、私の正直な投資結果を公開しました。

  • 四季報プロ500夏号の注目銘柄は、日経平均を上回る+12.3%を達成。
  • しかし、私の個人成績は、買い遅れや古い選定ルールが原因で+5.65%に留まった。

この結果から言えるのは、「四季報プロ500は強力なツールだが、それをどう使いこなすかが極めて重要である」ということです。

明日からの3か月間、このブログでは、新しい戦略に基づいたポートフォリオで、市場平均や四季報平均にリベンジを挑む過程を記録していきます。

果たして、最新のルールは通用するのか。
私の挑戦が、四季報を片手に投資を頑張るあなたの、何かのヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 次の結果報告も、ぜひご期待ください。

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